新規に登録した本の紹介-『ふりそでの少女-二つの物語』発行:活水高校平和学習部, 2021年

この小冊子は、多言語(日本語、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国・朝鮮語)で書かれています。長崎の被爆者に関わる二つの物語です。

一つは、被爆者の松添博さんが、振袖姿で火葬された二人の少女の絵を描いた絵本『ふりそでの少女』(汐文社、1992)の紹介です。この冊子は、松添さんの絵のモデルとなった彼女たちについて絵や写真で紹介しています。

もう一つの話は、少女たちの像の建設運動のいきさつです。亡くなった少女の一人の母親と交流をしていた京都の中学生たちの発案で「ふりそでの少女」像を建てるプロジェクトが始まりました。市民の間で、募金活動を皮切りに支援の輪が広がっていったのです。

完成した像は、長崎原爆資料館の屋上庭園に設置されています。この冊子は、5千部発行し、長崎原爆資料館などで配布しています。活水高校平和学習部の高校生たちは、英語翻訳にも取り組みました。