リンガヒロシマ共同研究者の成果報告①

私たちの共同研究者の成果が次々と届いています。その一つを紹介します。ブラジル在住の臨床心理学者クリスティアニ・ナカガワさんは、被爆者証言に基づいた心理学的分析をしてきました。この度サンパウロ大学で博士論文審査会を終えました。論文のタイトルは「被爆者における心的外傷と意義、罪と赦し、恥と自尊心: 被爆者証言に見る矛盾の研究」(仮訳。原著はポルトガル語)ナカガワさんは、これまで200人以上の被爆者と面会し、一見矛盾しているかのように見える彼らの心の葛藤を日本文化の文脈から分析を試みました。審査員からは、この論文はポルトガル語、英語、日本語で出版すべきだとのコメントがあったそうです。